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バンクーバー生活で学ぶ、カナダの人権
今回は少し真剣なお話をしてみたいと思います。私が通っている移民者に向けての語学学校の今月のトピックが「人権=Human Rights」についてです。
日本にいる時は正直、人権について考えたこともありませんでした。小学校の授業で、人権のビデオを見たり、ポスターを作った記憶がありますが、それ以降は職場でも人権について聞いた事もありませんでした。今回のトピックで人権について詳しく勉強する事になり、今まで知らなかった事を沢山知ることが出来ました。
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人権の種類は様々
- 女性の人権
- 先住民の人権
- LGBTQの人権(L:レズビアン、G:ゲイ、B:バイセクシャル、Q:クィア)
- 子供の人権
- 障害者の人権
- 移民者の人権
- 難民者の人権 など。。。
クラスでは、今までに世界中で人権について戦ってきた人物を選び、その人の事を調べ人権のポスターを作成し、その人になりきってクラスでプレゼンテーションがありました。私は元々好きだった「アンジェリーナ・ジョリー」を選びました。
彼女は、難民キャンプの人々の人権と、女性・子供の人権について今でも活動しています。他には「ガンジー」や「マザー・テレサ」、「ネルソン・マンデラ」や「ダイアナ妃」「ヒラリー・クリントン」などでした。今までに多くの人々が、人権について戦ってきました。今でも多くの人々が世界中で、人権についての様々な活動をしています。
他にも裁判所見学や、人権問題解決に取り組んでいる弁護士の方がクラスに来てどんな活動をしているのか実際に説明してくれました。私たちが経験したカナダでの差別の相談にも、答えてくれました。
人権と多様性の尊重に関する問題に取り組む
世界中ではこのように、人権についての問題が沢山あります。
【人権問題】
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カナダは移民者の多い国なので、様々な国籍の人々が住んでいます。国籍間での差別や人種差別、先住民の差別など様々です。他にも移民者が多い為、言語での差別や職場での差別、公共機関での差別などもあります。ですがカナダでは、この人権題解決に積極的に取り組んでいます。
バンクーバーでは人権問題解決に取り組んでいる専門機関「BC Human Rights」があります。こちらでは、無料で相談が出来、内容によっては訴えることも出来ます。それほど差別などの人権問題解決に積極的です。
日本とカナダの人権に対する認識の違い
今回、カナダの人権について学び日本との違いに驚きました。子供がいるクラスメイトが仕事の面接で、子供がいるから採用しないという体験は、女性差別になるのでカナダでは訴えることが出来るそうです。他にも、学校でいじめられていた16歳の生徒が自分でいじめた生徒を、「子供の人権」で訴え、裁判では勝利したそうです。
【差別となる行為】
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日本では、これらの事が当たり前に行われています。日本で仕事を探している時に、募集要項に30歳以下と記入があったり、履歴書に年齢記入欄があったり写真が必要であったりします。他にも子供がいるお母さんたちの人権はあるのかな?と疑問に思います。日本は先進国なのに、まだまだ人権問題には乏しく女性やLGBTQが生きずらい国ですよね。
カナダでは人権が守られるシステムがありますが、現実は人権差別で悩んでいる人々も多くいます。
バンクーバーで人権で困ったらBC「 Human Rights」
バンクーバーで差別で悩んだら、まずは「BC Human Rights Clinic」で相談出来ます。こちらではカナダのパスポートを持っている、持っていないは関係なく、カナダ人・移民者・学生・旅行者すべての人が相談出来ます。「カナダに移民して差別で悩んでいる」や「旅行中に酷い差別にあった」など、また、友人や知り合いで悩んでいる人がいたら知らせてあげて下さい。相談は無料です。
【コンタクト】
- BC Human Rights Tribunal
1170-605 Robson St. Vancouver, BC V6B 5J3
☎:604-775-2000
Web:www.bchrt.gov.bc.ca
- BC Human Rights Clinic
1202-510 West Hastings St. Vancouver, BC V6B 1L8
☎:604-689-8474
Web:www.bchrcoalition.org
まとめ
今回学校で、人権について学べてよかったと思います。日本では日常に起こることが当たり前と思いこみ、人権について考えたこともありませんでしたが、カナダの人権に対する取り組みには驚きました。人権で苦しんでいる人々が、相談出来るところがある事は素晴らしいことだと思いました。移民者や先住民が暮らすカナダだから、多様性に物事を受け入れているのだと感じました。
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