カナダ バンクーバーで「IELTSって何?」や「IELTSってどんな感じなの?」と思っていませんか?
カナダでは、移民申請、大学やカレッジに行くにはこのIELTSのスコアが必要です。日本では、あまり聞きなれない IELTS について紹介します。
目次
IELTSとは?
そもそも「IELTS」とは、何でしょうか?
IELTS は、
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の4つからなり、それぞれ1.0(最低)~9.0(最高)の各スコアの総合点(6.0、6.5、7.・・・)を評価される英語の試験です。
日本では、「TOEIC」が有名です。TOEIC は、「リスニング」と「リーディング」の2教科ですが、IELTS は4教科です。
さらに IELTS は、
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の2種類あります。
大学やカレッジ入学には、専門的な試験内容の「アカデミック」のスコアが必要で、
カナダへの移民申請には、仕事などや日常に関する内容の「ジェネラル」のスコアが必要です。
IELTS は2種類に分かれていますが、「リスニング」と「スピーキング」は共通問題です。
そして、IELTS は総合点が良ければよいというものではなく、リーディングのスコアが最低だったけれどもスピーキングが飛びぬけて良く総合点が規定のスコアに達しても認められない場合があります。
IELTSは、基本4種類のスコアが平均していないといけません。最悪でも4種類のスコアの差が、最低0.5くらいだといけるかもしれませんが。。。
私は、IELTS の試験を受けた当時は働いていたので学校に行けず独学で試験に挑みました。移民申請のために IELTS のスコアが必要だったので、ジェネラルを受けましたが、学校にも行かず働きながらの勉強は眠たくて疲れてとても大変でした。
また、学生時代は勉強をしてこなかったのと人生で受験経験もなかったので、IELTS にはかなり苦戦し高いお金を払い何回か受けました。。。泣きそうでした。受験ノイローゼになっていました。(笑)
バンクーバーでIELTS の受験方法
バンクーバーで IELTS を受ける場合は、インターネットで受講申し込みが出来ます。また、IELTS の試験をしている語学学校に直接行き申し込みが出来ます。
試験料は、約$300~330と高めで、試験会場によって料金が若干異なります。
バンクーバー IELTS 試験会場
■【Global Villege Vancouver】 888 Camie St ★★☆☆☆ 2.4 ■【Kaplan IELTS Test Centre】 755 Burrard St ★★★★★ 5.0 ■【ILSC IELTS Test Centre】 540 Seymore St ★★★★☆ 4.2 ■【Eurocentres Vancouver】 815 W.Hastings St ★★★☆☆ 3.5 |
試験は、約10人~12人で個室に分かれて受験する会場と、アカデミックとジェネラルの受験者に分かれ、それぞれ1つの大部屋で全員で受験する会場などがあり、試験会場によって異なります。
私は、移民申請のために「Global Villege Vancouver」と「Eurodentres Vancouver」の2か所で受験しました。
前者は個室に分かれての試験で、後者は1つの大部屋にジェネラル受講者全員での試験でした。最初に Global Villege で受けたので、全員での試験には驚きましたが、どちらが良いとか
は特にありませんでしたが、全員で受けたほうが監視されている感が少なく、リラックス出来たように思います。スコアも良かったです。(あくまでも個人的な意見ですが。。。)
ですが、Eurocentres で受けた後、学校のミスで後日全員のスピーキングのやり直しがありました。参考までに。
IELTSの試験内容
試験当日の会場内は、大変厳しく管理されていて鞄を会場内の専用部屋に保管し、携帯や財布などの貴重品を会場で渡されるジップ袋に入れて、会場スタッフに保管してもらいます。
試験部屋への持ち込みが許されているのは、
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です。カバーが付いている消しゴムは、カバーを外さなければいけません。試験は長丁場なので水筒を持ち込むことが出来ますが、中が見える透明のものに限ります。
また、腕時計の着用が禁止、そして全てのポケットを殻にして試験を受けなければいけません。一度試験部屋に入るとトイレに行けないので、試験前に必ず済ませておきましょう。
試験中にトイレに行きたくなった場合は行くことが出来ますが、一度部屋から出ると再入室は出来ません。
実際に役立った IELTS 参考書
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こちらは、私が使用した IELTS の参考書です。試験を受けた頃、私の職場の同僚も IELTS のスコアが必要で、その同僚に勧められた本です。
同僚は、以前通っていた語学学校の先生に勧められたと言っていました。私もどれが良いのか全く分からなかったので、語学学校の先生おすすめならと思い購入し使用しました。
こちらの参考書には、CD付きとそうでないものあるみたいで、同僚は先生に「必ずCD付きの方を購入するように」と言われたそうなので、私もCD付きを購入しました。
ライティングの答案例の文章や、スピーキングの返答例などが紹介されていて使い易く、学校に行けなかった私にはとても参考になりました。
バンクーバー図書館で貸し出しもしています。また、使い終えた方が JP Canada で販売されている場合もあります。
IELTS の試験の時間配分がこちらです。
Listening(リスニング) | 30分 |
Reading(リーディング) | 60分 |
Writing(ライティング) | 60分 |
Speaking (スピーキング) | 約15分 |
どの科目も時間が足らなくなるので、試験勉強時から時間を設定して勉強していました。初めは、なかなか時間内に収まりません。特にリーディングとライティングは、時間が全く足りません。
Listening(リスニング)
リスニングは30分で、アカデミック、ジェネラル共に同じ問題です。
IELTS のリスニングのスピーカーの英語がブリティッシュアクセントなので、イギリス英語の発音に慣れておく必要があります。
私の同僚は、このブリティッシュアクセントにかなり苦戦していました。
リスニングには、Section 1~4まであり問題は40問です。
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リスニング試験中は、早く進んでいき1度しか聞くことが出来ないので答えをテスト用紙に走り書きします。
そしてリスニングのレコードが終了してから、
テスト用紙から答案用紙に回答する時間が10分設けられてます。
この事を知らないと、試験当日に混乱してしまいます。
私の友人は、何の準備もせずに初めて IELTS を受け、この事を知らなかったのでかなり混乱し、リスニングは全然ダメだったそうです。
1つの問題が聞き取れなかったら、その問題はほっておいてすぐに次の問題に集中しましょう!リスニングのレコーダーは、どんどん進んでいきます。
また、スペルの間違いは減点です。私は、スペルでかなり苦戦しました。
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Reading (リーディング)
リーディングは60分で、アカデミックとジェネラルの問題内容は異なります。3つの文章から40問の質問に答えます。
「アカデミック」は、専門的な幅広い分野から出題され、
「ジェネラル」は、会社や公共の場などの日常的な内容が広告、雑誌や新聞などから出題されます。
答えを選ぶ選択形式と、2文字や3文字などの書き出して問題もあります。スペルの間違いは減点です。
アカデミックの記事はどれも長文です。
ジェネラルの記事は3つ目の最後の記事が他の2つの記事より長文です。初めの2つの記事に時間をかけてしまうと、最後の記事の回答時間が足らなくなるので時間配分を注意しましょう!
Writing(ライティング)
ライティングは60分で、アカデミックとジェネラルの問題内容は異なります。
Task1とTask2の2種類があり、Task1は150語以上、Task2は250語以上と決められています。
規定語数に達しない場合や、スペルミスは減点です。また時間配分は、Task1を約15分くらいで終わらせて残りの時間はTask2で使うようにしましょう。
「アカデミック」の出題内容は、
Task1専門的な図や表を分析しレポート形式で回答し、
Task2社会問題に関する出題にショートエッセイで回答します。
「ジェネラル」の出題内容は、
Task1職場や日常生活に関することをレター形式で回答し、
Task2社会問題に関する出題にショートエッセイで回答します。
Task1に関しては、「職場でのレター」、「隣人のトラブルに関するレター」や「友人へのレター」などです。
Task2に関しては、社会に関するの内容に対してあなたは「賛成派?」「反対派?」と聞かれ、「なぜ賛成」または「なぜ反対」なのか自分の意見を書きます。
難しいことを書く必要は決してなく、しっかりはっきりとした自分の意見を書けば250文字は何とかなります。
私が調べたジェネラルのライティング加点方法は、
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です。「文章 + 接続詞(that,which・・・)+ 文章」などの長文を無理に使うよりかは、中学校で習う5文型で十分です。
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スペルミスをなくし、シンプルな5文型に難しい単語を増やせば増やすほどジェネラルのライティングは加点できます。
Speaking(スピーキング)
スピーキングに関しては、試験前にスピーキングのみを受ける事が出来るのと、全てを当日に受けることが出来る2種類から選ぶことが出来ます。
私は、スピーキングは事前に終わらせて試験当日には、他の3種に集中できるようにしていました。どちらでも構いません。
スピーキングは、約15分で、アカデミックとジェネラルは共通問題です。
Part1~Part3と質問される内容が異なります。
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Part1は、「何処に住んでいる?」とか「休みの日は何をしている?」かなどの自身に関して聞かれます。
Part2は、特定のテーマについて2分間のスピーチをします。スピーチの前に準備をする時間を1分間与えられます。
Part3は、Part2のテーマ内容をもっと掘り下げて質問されるので自身の意見を話します。
スピーキングは、答える内容はそこまで重要ではありません!
試験官に質問された事に対して、いかに内容を理解しすぐに答えることが出来るかが重要です!!
IELTS 試験結果
IELTS の結果は、試験日から約13日後に申し込みの際に記入した住所に郵送されます。専用書類に記入すれば、直接試験会場に取りに行くことも出来ます。試験官から、聞いてくれます。試験結果は、2枚郵送されますが他にも必要な場合は相談してみて下さい。また、スコアの有効期限は、2年間です。
最後に
いかがでしたか?IELTS について紹介しました。私は、独学でイングリッシュスピーカーの友人に助けてもらい何回も受けましたが、何とか必要スコアを取ることが出来ました。
自分自身でも、ネットで加点方法を調べつくしました。 私はかなり苦手だったスペルですが、スペルミスを少なくするだけでも加点に繋がるようです。
これから IELTS を受けなくてはいけない方の参考になれば思います。